2014年4月20日日曜日

なぜイベントを開催するのか。商業的な成功を超えた意味。

何人かのスピーカーを集めるイベントは、世の中にいくらでもある。
なぜそのイベントを開催するのか、理由もさまざまだろう。でも、そのイベント自体に人が集まらなければ、そもそも開催することの意味が薄れてしまう。

社会的な意義を掲げた企業があっても、その企業が存続できなければ本末転倒となってしまうのと同じだ。だから、集客のしやすいスピーカーを選ぶのは必然的な流れだろう。

「この人の話が聞きたい!」
と、多くの人がすぐに思えるスピーカーは、一見理想的に思える。

面白そうだから、そして多くの人たちの興味をそそるから、という正当な理由もあるだろう。でも、そもそもなぜそのイベントを開催するのか、という原点を考える必要がある。多くの人が集まり、「盛り上がった」からといって、そのイベントにどんな意味があるのだろう。

もちろん、楽しいひとときを過ごす、という重要な意味があるのは間違いない。でも、刹那的な人気で集客をするのは、くだらないゴシップを発信する劣悪なメディアとなんら変わりはない。「何を世の中に提供すれば売れるのか」という視点で商品を売ろうとし、「儲かったものが成功」と暗黙のうちに受け入れたビジネス的な商慣習のようでもある。

遊識者会議で登壇してもらうスピーカー全員には、一貫してぼくらの熱い思いが込められている。それぞれの登壇者たちの生きざまとメッセージが、ぼくらの価値観に何らかの影響を与えてくれるだろう、ということだ。現在の日本の常識的に考えると、ありえないことや、とんでもない、という印象をあたえるかもしれない。でも、だからこそ、そういった常識自体を考え直すきっかけとなるイベントにしたいと考えている。

スタッフ全員がボランティアであり、登壇者の人たちも、ボランティアに限りなく近い条件で出演してもらっている。ぼくらの趣旨に共感・賛同してくれて、一緒に世界を変えていきたいと願う人たちだから、これだけのイベントが可能となった。

みんなが同じことをしなければいけない、という同調圧力がはびこる日本の社会で、もっと多様で、もっと幸せな生き方があるのだ、という事実を体感してもらえれば、このイベントは大成功となる。

だから本心は、なるべく多くの人たちに参加してもらいたい。単に「面白い」のではなく、心の底から湧き出る「面白さ」を実感してもらいたい。

ただ、登壇者との距離が短くなるように意図的に小さな会場を選んでいるため、会場のキャパにも限りがある。なので、希望されるスピーカーの話を聞けないかもしれない。ぼく自身も、自分が話をするよりも、他の登壇者の話を聞きたいぐらいだ。

遊び心を忘れずに、でも本気で遊びに取り組んで、本気で世界を変えようとしている、そんなぼくらのイベントは今年で2回目。去年よりもさらにパワーアップした遊識者会議、本当に楽しみでしょうかない。

この気持ちを、沢山の人たちとシェアできれば、と切に願っている。
http://www.yushikisha.com/



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