2011年7月15日金曜日

南米から届いた読後感想

現在南米エクアドルに滞在している友人、ゆうこさんが、『幸福途上国ニッポン』の読後感想文をブログに書いてくれました。(ありがとう!)

南米は世界でも幸福度が高く、また自分の人生が自由であると感じる人が最も多い国でもあります。

そんな地域に住むひとりの日本人の視点なので、新鮮なものがありました。
ちなみに、ゆうこさんは夫婦で世界一周を経験しています。

ブログのリンクはこちらですが、以下に本文を添付します。

(文中の「まぁくん」とは私の事です)

2日間で一気に読み切りました。読み終わった後の率直な感想は、感動と共感と、若干の戸惑いが一気に来た事でした。

感動はまぁくんの10年間の旅での想いと、夢を叶えてこんなに素敵な本を書き上げてる事に関して。

共感は、まぁくんの幸せについての結論が、私が去年そうなんじゃないかと思って南米に単身赴任を決めた考え方と非常に似通っていた点です。

これはちょっとびっくりでした。
私は国家についてとかは正直あまり深く考えた事がなく、個人の幸せと企業の在り方について去年凄く考えました。

正直カタラタスは上手くいっていましたが、確かに日本社会の中で集団主義的な抑圧は常に感じていた様に思います。

それで、本当にこのままでいいのかなって真剣に悩んだ時から、人生の目的や幸せ、夫婦の在り方について考える様になりました。

まさに「自由の重荷から逃れて新しい依存と従属を求めるか、あるいは人間の独自性と個性に基づいた積極的な自由の完全な実現に進むかの、二者択一に迫られている」状況でした。

私は多分自分でも自己実現欲が強い様な気がしますが、なお(主人)にこの事を正直に話しても正直理解して貰えるかどうか不安でした。

でも、結局今むしろ表面上楽に見える店の一部でずっと働くと言う「自ら進んで大きな機械の歯車となる事で孤独は避けられるかも知れない」生き方を選んだら、きっと将来自分で選択したにも関わらず、過ぎてしまった取り返しのつかない事を店やなおのせいにして責める事によって自分を犠牲者にして正当化する生き方になり、最悪の場合夫婦関係も崩壊すると思いました。

なので、例え不安だったり、身勝手だと周りに批判されたりしても自発的な活動を通して自我の統一を実現し、最終的にはお店にも貢献できる自分になろうと決めたのです。

今は自分が幸せを感じているから店を愛する事も出来、なおに感謝する事も出来、出来る限りの協力を惜しまない姿勢を持てる様になりました。

これがみなの意識の中で国家レベルに達した時、まぁくんの言う「社会個人主義」が実現するのかなと思いました。

また、最後に若干の戸惑いについてですが、この本を読ませて頂いて、自分の無意識に捕らわれているいくつかの概念に気が付きました。

「迷惑」と「批判」についての章では、私の考え方は非常に日本人的であると気が付きました。

上下関係を秩序や尊敬の為にある程度は必要であると思っている点は儒教の影響だったとは全く気が付いていませんでしたし・・・。

完全に納得出来てなくても何となく丸く収める為には時には個を犠牲にする必要もある・・・とも思っている所もあります。

日常の小さな事では非常に日本人的です。

そして多くの日本人と同じく、「批判」と「議論」には非常に弱く、感情的になりやすいです。
批判されたらもう自分が悪いと思う日本人の典型みたいな思考パターンが自分にもあるなと思いました。

モンスターペアレンツの例はとても分かりやすかったですが、私もこれからそんな状況が来たらこの例を思い出して、たわごとと新しい奇抜な意見の見極めを冷静に出来る様に心掛けたいと思います。

今エクアドルで5カ月程過ごしてみて、エクアドルは南米の中では幸福実感度は低めな様ですが、それでも日本人に比べて随分毎日を楽しんでるなと感じる事が多いです。

先日、クイヤベノ自然保護区の中にジャングルロッジを経営している社長さんとワインを飲みましたが、彼との話の中でも、「人生は短い。だから楽しまなきゃいけないよ」と何度か言われました。

彼は元エクアドルの軍隊にいて、ペルーとのジャングルでの戦争などを体験しその体験記を出したりもしていますが、人の死等、最悪な事態や最高の気分も経験して、結論はやはり今プレゼントされている人生を楽しむ事だと語っていました。

今回まぁくんの本で今まで何となく思っていた事が統計学や心理学に基づいてスッキリ証明された様な気持ちです。

寛容な心は今よりもっと意識して育てつつ、これからも自分の内なる声に正直に生きていきたいと思いました。

素敵な本を有難う御座いました!!


そしてこの数日後、スペイン語の学校で先生とこの本の内容について話しました。

すると、面白い事が分かってきました。

先生:「ゆうこは日本にいる時よりエクアドルの方が自由な感じがする??」

私:「はい、何でだか分かりませんがそんな気がします。本にも書いてありますが、日本は法律等眼に見える制約ではなく、多分常識とか空気みたいな物が存在するんだと思います。」

先生:「不思議な事に、私の弟はノルウェ-に移住したんだけど、帰って来たら全然別人になってたの。仕事仕事っていつも仕事の事考えて。。。エクアドルにいた時はあんなじゃなかったのに。」

私:「じゃあ人種とか関係なく、住む国によってその人のキャラクタ-も影響を受けて変わっちゃうって事ですか?」

先生:「多分そうだと思う。」

との事。

人種や文化ではなく、住む国の雰囲気や常識によって幸福度が変わってくるとしたら、桃源郷を探すって言う発想は強ち逃げとは言えない部分もあるのかも知れないなと思いました。

自分が自分らしく、幸せと感じられる場所を見付けて住むのも1つのライフスタイルだと思います。

全ては自分!!

と良く耳にしますが、本当にその通りだと思います。

自分で自分を先ず幸せにして、好きな事の中で与えられた才能を磨く事で、大きな目で見たら結果的に社会に最大限貢献できる自分になれると言う事だと思います。

日本人に生まれた以上、世界のどこで活躍しても色々な形で日本に還元出来る訳ですからね★

そんな事とか、色んな事を考える事が出来た本でした。

ご興味があれは是非♪

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